札幌市東区・あなたの素敵と希望をカタチにする広告デザイナー夫婦・スタジオシンカーやまたに家
フリーランス、セラピスト、などスモールビジネスをサポート。
北海道札幌市東区北23条東16丁目1-19 2F
  1. やまたに家 北海道ラブログ
  2. 北海道LOVE
  3. カレンダー制作に携わる【備忘録】その7
 

カレンダー制作に携わる【備忘録】その7

2022/01/07
朽ち果てた木片に苔が侵食して、荒廃した街に自然が蘇るような写真

なんでもOKな?聞き分けの良いお客様


ゆかりさんからいただいた40枚ほどの写真を僕だけで確認して写真の色合いを確認する作業だと「苔グラファーゆかりん」の作品の世界観を壊してしまう恐れがある。ゆかりさんをやまたに家に招いて目の前で作業させていただくことになって、いざ!40枚の写真と格闘する感じです。

まず現像ソフトを立ち上げ、一枚一枚画像の色合いや角度、それにゴミなどを取り除き微調整してゆかりさんに画面上で確認してもらう。

 

気をつけておかなければならないのは、ゆかりさんが北海道や内地(本州のこと)の奈良などで撮影した時の質感。苔を撮っている時の微妙な色温度設定など細かいけど作者の気持ちになって作業することを心がけましたよ。一枚一枚確認してもらう作業が重要なんですけど。

 


この写真は、ゆかりさんがセレクトした来運神社の苔の写真です。
この写真を何となく、画面上で見ていてこれは表紙にするとしまる感じがする直感があって、この苔の写真でレイアウトを始めることになった。
でもこのままでは色合いなど使えない。現像して、緑のバックの色と苔の色合いの調整が必要だとおもい。撮影時の時間帯や見た感じのイメージをゆかりさんから聞いて、調整を重ねて、仕上げたものが下のレイアウトの写真です。

ブログのメイン写真の苔の姿も捨てがたかった一枚なんだよな〜〜〜
結局こっちがカレンダーにまマッチしていたんだと思うけれど。

二つ写真の違い

上下の写真の違うところは、同じような写真でも、微妙に現像で色合いや質感を変更してあります。レイアウトする場合でも大きさを変えてトリミングしてデザインを仕上げると、違いが分かると思おます。



上の調整前の写真と見比べてもらいたい。

サンプルと入っているのはご愛嬌ですが、明らかに苔の質感やバックとの調和、苔むした木の表情が明らかに変わる感じを確認してもらいたい。
この写真を撮った時のカメラは、僕が貸したCanon EOS40Dのカメラにタムロンの単焦点90mmマクロのレンズ。大体の写り方は把握しているので、現像ソフトを使用するのも楽に行える感じで、気持ち良く色が乗る。
そんな時はちょっと嬉しくなる感じです。

現像作業は、ゆかりさんの確認が軽いこと(早い)!次々OKが飛び出して!と言うか「大丈夫!お任せでw」という感じでサクサク作業も進み、雑談(大笑い)するちえとゆかりさん、作業に没頭する僕という構図が出来上がる。

ちえと、ゆかりさんは雑談と言っても大事なタイトルはどうする?どんな感じの特集を作る?などいろいろな話をしていたのもありますが、ほぼほぼ初回の作業は写真の現像と、大ラフすぎるタイトルなど考えて作業は終了していくんですけどね。

やまたに家では、よく脱線が起こることがあるんですが、使えないタイトルや突拍子もないタイトルなんかも飛び出し、それにゆかりさんも乗っかって大笑いの打ち合わせになってしまった感じですよ。。。

デザインの受注ってどんな感じ?

景色全体を抑える僕と、苔の姿を狙うゆかりさん

普通デザインの打ち合わせは割とシンプルでお客様からイメージと仕様をお聞きして、それを元にデザインを進めることが多いんですが、今回は友人のゆかりさんなので、構想段階から一緒に作り上げていく感じ、タイトルに関しても、表紙のデザインにしても、特集ページではどんなデザインを入れるのか?など

 

その中で、これはボツになったタイトルで!

「ときめきの苔」あ〜ロッキー田中さんごめんなさい。暫くこのタイトルから皆んな離れない離れない。一旦頭に浮かんでしまったらもうね、次が出てこないのですよ。

 

正直、この作業本当に楽しいんです。だって、デザイナーって職業ほぼほぼ黒子に徹したいわば影の職人みたいな感じで、よほど有名でもない限りデザインしたものに名前なんてつくことはないし、ましては公表することもありません。ですので、このカレンダー作者である徳永由香里さんとともに作り上げる感じは、こちらのアイディアをゆかりさんが気に入ってくれると「採用!」ってことでデザインに盛り込まれるんです。

 


正直、表紙の写真は僕が選んじゃって良いのか?不安もありましたが!実際、デザインして写真にレイアウトして!表紙デザインラフを見せた時!は「採用!」ってすんなりOK頂けてしまった感じはありますが。(正直良いのか?)

 

大方デザインの方向性もきまった頃、特集ページ(最後のページ)に何の写真や何を入れていいのか、ゆかりさんの方でも頭を抱えていた感じで、こちらは苔をどこで撮ったのか?とか、苔の写真を撮るきっかけになったのはどうして?といったストーリーのあるページにすれば良いと思うと伝えて、ゆかりさんから出来上がったラフを元に、ちえがイラストを書いて仕上げたものが特集ページになります。

 

カメラを初めて1年ちょっと、写真を撮り、写真をセレクトしてカレンダーの販売を決めたゆかりさん。

もう、好きこそできるその姿に憧れすら感じます。そこに特殊な技術や経験は関係なく、好きを形にする、その一点に尽きると思います。

 

プロができるのは当たり前、できて当然といったイメージもありますが、臆病なのは私たちプロかもしれません。販売や他人からの評価など、考えるだけで恐ろしくって作品を作ろうという気持ちにブレーキがかかっちゃいます。ほんと情けない。。。

 

カレンダーの話はまだ完結しておりませんが、つぎはいよいよカレンダー完成間近です。

 

つづく


そして、落とし穴が。。。。。

広告デザインのスタジオシンカー[やまたに家]

デザインはあなたが羽ばたく翼になる!

まずはお気軽にお問合せくださいね。

電話番号:011-785-2873

所在地 :北海道札幌市東区北23条東16丁目1-19 2F

営業時間:9:30〜18:00

定休日 :不定休

デザイン・アクセスはこちら

お問い合わせ・お申し込み